9月に入って、朝夕は少し秋めいてきたけれど、身体がだるい、眠たい、気力が湧かない
そんな日々の不調にお悩みのかた……夏バテを引きずっているのかもしれません。
こんにちは。あろま養生施術の植松美穂です。
夏バテ対策……私たちは8月20日、漢方薬剤師の鈴木典子先生と、音叉セラピストの日根靖子さんと一緒に、ギャラリー自由が丘にて、夏の終わりから『秋養生』体験会を開催しました!
その模様をこちらにシェアいたします。日々の養生の参考にしていただけたら嬉しいです。
特に、ご家庭での養生のための『舌診』は、参加者の皆さん、ひときわ盛り上がりました。
舌って、本当に個性があるんです!!
今回はじめて、自分の舌をじっくり見たり、他の人の舌をまじまじ拝見させていただいたり、ほんと、初めての体験でした~♬ 私の舌の状態など、下記に一部記載しますので参考にしてみてください。面白いですよ。
冬養生(11月19日、都内某所)、春養生、夏養生と続けてまいります。
今回の秋養生の模様をご覧いただいて、次回はぜひ♬
ご一緒に養生体験してみませんか?
秋養生体験の内容
◆漢方薬剤師 鈴木典子先生の秋養生のお話
*典子先生のご紹介は記事の末尾に掲載しています。
こちらに五季(春、夏、長夏、秋、冬)と五志(怒、喜、思、憂、恐)が加わります。
五行色体表って、何度聞いても分かったような分からないようなって感じだったりしますが、典子先生の30年に渡る経験から紡ぎだされたお話しは、滋味あふれる旬の食材のように体内にすっと入り込んできます。
身体と春夏秋冬の自然界の営み……自分は今どういう状態で、どんな養生をしたらいいのか、自分のこととして学べるから腑に落ちるし、実践的です。
=食材のパワーのお話=
「夏の猛暑をくぐりぬけて、秋のからだはとても乾燥しています。ご自身で思う以上にからだは消耗しています。」「汗でうばわれた潤いを、食べもので、からだの中から補いましょう」(典子先生の養生コラムより)
=秋養生体験会では=
◆棗(なつめ)、枸杞子(クコの実/果実)、菊花(杭菊花)のお茶は「飲む目薬」という典子先生のお話を聴きながら、大人の目の不調ケアの薬膳茶を楽しんで
◆季節ばかりでなく、人生や腎精(じんせい)の秋養生へとお話しは進み
女性としてこれからの人生をいかに謳歌していくかという流れの中で、日々の養生の道しるべとなる『舌診』で、互いの舌比べ♡
◆秋の悲しみをとる野菜ともいわれる、金針菜(百合のつぼみ)を練りこんだガレットと、米麹甘酒を楽しんで
◆典子先生の「気をイメージするワーク」
秋は肺ケアの季節*ということで
*五季、五臓と六気
春/肝__ 風 |
夏/心__ 火・暑 |
長夏/脾__湿 |
秋/肺__燥 |
冬/腎__寒 |
典子先生のお話では、夏バテとは暑さ、湿気による疲れ、(冷房など)冷えによる疲れだそうです。
そこへ忍びよる乾燥……秋の気配
「秋のはじめ、乾燥と湿気が行ったり来たりするのが不調のもとになります」
「特にのどの健康に気を付けましょう」(典子先生の養生コラムより)
異常気象といわれる昨今の気候では、特に燥と湿へのケアが大切です。
なるほど……肺 ( 鼻― 耳― 皮膚)ですね~♬
◆日根靖子さんによる音叉の肺バージョン体験
◆今回全ての参加者の方に体験していただく時間がありませんでしたが、次回の冬養生で活躍するであろう温石(をんじゃく)による冷え取り体験
お腹温め(胃腸や丹田)、背中側は左右の腎臓、副腎。
それにしても盛り沢山な内容でした!!
秋養生体験会で集まった方々が自然とご自身の話をされたことが、何より素晴らしいことでした。
~腎の精と、49歳からも輝く人生~
そんなタイトルを冠した典子先生のお話し
中国最古の医学書『黄帝内経』に記された腎気の盛衰の周期
「女性は7の倍数、男性は8の倍数」に、心身に変化が起こるとされているそうです。
49歳は女性の節目年齢
「(49歳)後、腎精はますます衰え、加齢に伴うさまざまな病気、老化現象が顕著になってくる」(典子先生の養生コラムより)
心身の不調や家族関係のことを、典子先生に聴いてほしいというのが大きいとは思いますが、体験会に参加された皆さん、自発的にご自身の話しをし始めました。お互いに、誰も相手の話しを非難したり、否定したりせず、寄り添える体験談を自ら積極的に話されたりと、ステキな『場』が生まれました。
人は……殊に女性は、関係性の中で癒される
「貴女もそうなの」という共感の中で、自分や相手を互い癒していく能力が、本来女性は優れているのだと思うのです♬
さて、さて……
典子先生の食養生のお話し(旬の梨は皮のまますりおろして食べてみる)などお伝えしたいことはいっぱいですが、ここはひとまず、『舌診』へ。
舌診とは、舌全体の形や色、舌苔(舌の上の苔)の色、厚さ、質から、一人一人の体質や健康状態、五臓の不調などを診るもの。
漢方医のかたが行うのは診断ですが、私たちが日々の生活の中で採り入れるのは、健康チェック。
今の自分の体調や体内の状態を知る、道しるべ
なぜ道しるべかというと、過去の生活習慣を記憶しているし、今の状態を見せてくれるもので、近未来も映しているものなので。
上記の写真はリアルで衝撃的ですが、本当に舌って、白っぽかったり、赤かったり、紫がかっていたり、舌の中央に亀裂が走っていたり、斑点があったり、乾いていたり、白くて厚い舌苔(こけ)で覆われていたりと、人それぞれなのだと実感します。
同じ人でも日々の体調や、生活習慣などによって、舌の状態が変わってくるというのもまた示唆に富んでいます。その移り変わりをチェックしていくことが、道しるべなんです♬
淡紅色、薄白苔、大きくもなく、適度に潤いがある舌が理想的だそうですが、
べったりとした白い舌苔や、ぼってりとした舌は、冷えやむくみを。
つるんと赤い舌は、体内に熱が籠る状態。
痩せて乾いて紫がかってる舌は血の滞りを。
舌の裏には、怒張(どちょう)している静脈が見える場合も。
その他、色々な情報を知ることが出来るのだそうです。
私の舌はというと……
典子先生に「気虚の教科書通り」と言われてしまいました~~!!
ぼってり肥大して、周りに歯痕のついた舌
はい!……水分代謝が低下しているのです。
(歯形が付くほど、舌にむくみがあるのです)
それはそのまま体内の状態を表しているのだそうです。
まさに施術者の不養生……面目ない!
外資系金融時代から、いったん仕事や作業に集中すると、何時間もPCに向かったままトイレにさえ立たないという有り様。その積み重ねが、今の舌(=体内)の状態を作っているかと思うと……
典子先生:
「ちゃんとおトイレに行ってくださいね」
「膀胱に尿意を思い出してもらうところからね」
典子先生のアドバイスに、小さな女の子に戻ったような所在なさ(*‘ω‘ *)
「気は血や津液を動かす働きがあるでしょ、気虚だと流せないから留まってしまうので、瘀血やむくみになるの。」
「肺(鼻、耳、皮膚)のところ、養生には乾布まさつをしましょう!毎日5分くらいキュッキュッ!」と、養生法のアドバイスもいただきました。
「ご自分の体からの合図をキャッチしてあげることが大事です」と。
私: はい!!
気虚(気が足りていない状態)……年齢的にもちょっと疲れているのかも。養生、養生♬
舌診とは、日々の養生において、何となくこんな自覚症状があるけれど定かではない感覚を、舌の状態で再確認するという面もあるのではないでしょうか。
人間の感覚は不確かな部分もあって、殊に自分のこととなると分かりづらいものだから、舌診のような「見える形」のもので、日々の養生の考え方を補う必要があるのでしょう。
鈴木典子 先生
東北大学 医学部薬学科卒 薬剤師
恩師 邱 紅梅先生に師事し中医学を基礎から学ぶ。
漢方薬・生薬 認定薬剤師
日本統合医療学会 認定薬剤師
日本中医学会会員 JMHA メディカルハーブ コーディネーター
★─☆。o゚。★─☆。o゚。 典子先生よりメッセージ ★─☆。o゚。★─☆。o゚。
大学時代から関わってきたメラノーマがん細胞の研究から180度方向転換。
30年程前から中医臨床の世界に魅了され、今なお漢方薬を学び続けています。
食事や睡眠、年齢とからだの変化を中心にした中医学的「養生法」を知って頂き、これからの人生を健康で美しく生きていくためのヒントをお伝えする活動をしています。
8月20日の『夏の終わりから秋養生』では、この夏の猛暑や冷房でダメージを受けたからだを癒し、体力を整えて、来るべき冬に備えながら、秋を楽しく過ごすための養生についてお話ししたいと思います。
また女性の一生のリズムを中医学的に考慮しながら、心とからだを養い、エイジングの波を緩やかにするお手伝いをしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。 ★─☆。o゚。★─☆。o゚。
次回、11月19日(日曜)『秋から冬養生』体験会
世田谷区 経堂駅1分 『アロマパティオ』にて開催します。
典子先生の舌診も行われます。
11月19日『秋から冬養生』体験会に参加したい!という方は
末尾のお問合せフォームから、お名前をお知らせください。
この機会に、典子先生から実践的な養生法について学んでみませんか♬

皆さまのご参加をお待ちしています。